コラム
隣のテナントからネズミが来る。自分の店だけでできること
発生源が隣でも、自店の区画内で許可なく塞げる箇所があります。共用部の承諾を管理会社から取る手順と、費用を誰が持つかの考え方。
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結論:隣が動かなくても、自店側でできる施工がある
共有壁の貫通部、間仕切り壁の上端、自店側の床と壁の取り合い、共用部に面した扉の下端。いずれも自店の区画内なので、隣や管理会社の許可なしに施工できます。
実例では、発生源が隣のテナント側でした。自店側で共有壁の貫通部3箇所(電源の引き込み、排気まわりなど)を閉塞し、境界に沿ってモニタリングを設置。以降、店内での目撃はなくなっています。
まずここを閉じます。
発生源が自店か隣かを切り分ける
「隣から来ている気がする」という相談でも、調査すると自店側に原因があることがあります。
切り分けは境界にモニタリングを置くとできます。共有壁沿い、間仕切りの下、配管の貫通部付近にトラップを置いて数日後に回収。境界側だけ捕獲が続くなら、入ってきている可能性が高いと判断できます。
これをやらずに店内だけ施工すると、効いたように見えて数週間で戻ります。
共用部に手を入れる場合
天井裏、パイプスペース、外壁面は勝手に施工できません。 当社の手順はこうです。
- 現地調査報告書を作る — どこに開口があるかを写真付きで示します
- 施工したい箇所と範囲を示す — 共用部のどこに、どういう施工をするのか
- 管理会社に承諾を取る — 上の2つを添えて出します。口頭ではなく書面で
- 了承が得られた範囲で施工する — 全部通るとは限りません
実例では、天井裏をたどると隣区画との間仕切り上部に配線用の開口が並んでいました。**調査写真を添えて管理会社に承諾を取り、了承いただいた範囲で開口4箇所をふさいでいます。**店内側は残った個体の捕獲のみで収まりました。
写真を添えることが重要です。「天井裏を触らせてください」では通りませんが、開口の写真と箇所の一覧があれば判断してもらえます。
費用は誰が持つか
契約と原因で決まるので一般論になりますが、考え方はこうです。
- 自店の区画内が原因 — 借主の負担になるのが通常
- 共用部が原因 — 建物側の管理の問題なので、管理会社・オーナーと相談の余地があります
- 隣のテナントが原因 — 直接請求は難しく、建物を通して対応を求める形になります
いずれも、原因がどこにあるかを示す資料がないと話が進みません。 調査報告書がその資料になります。
隣が動かない場合
- 自店の区画内で閉じられる箇所をすべて閉じる
- 境界にモニタリングを置き、流入の量を記録し続ける
- その記録を添えて、建物全体での対策を書面で提案する
実例でも、自店側の対策を終えたうえで管理会社に建物全体での対策を書面で提案しています。記録が残っていると、次に動くときの材料になります。
雑居ビルは一区画では終わらない
4階建てビル一棟の施工では、まず外部の侵入口を封鎖しました。配管や天井裏でテナント同士がつながっているため、一区画だけ対策しても隣から戻ってきます。 各テナントを個別に調査し、必要な箇所へ防鼠施工と毒餌の設置を行いました。
ビル全体で対策できるなら、それがいちばん確実で、一区画あたりの費用も下がります。
ご相談のとき
次をお伝えください。
- 建物の形態(雑居ビル・路面店・商業施設内など)
- 隣の区画の業態と、空室かどうか
- 管理会社と連絡が取れるか
- 痕跡が出る場所(境界側に集中しているか)
現地調査とお見積りは無料です。自店の区画内で閉じられる箇所と、共用部の許可が必要な箇所を分けてご説明します。